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原風景から未来へ──田園と科学と、そして特許への道

小さな田舎町の、豊かな自然に囲まれた暮らし。
私は、山口県周南市(旧徳山市)のこんな風景の中で生まれ育ちました。
釣りに出かけたり、田んぼで泥だらけになったり。自然とともに遊び、自然からたくさんのことを学びました。

中学生になると、次第に「本を読む」楽しさを知りました。
科学雑誌、図鑑、冒険小説……あらゆる世界を本から吸収し、「なぜ?」と考える力が少しずつ育っていきました。

高校生になると、環境が変わり、別の家に引っ越しました。
この頃は、陸上部に所属し、400m走に打ち込んでいました。
一方で、NECのPC-8801というパソコンに出会い、独学でプログラミングを始めたのもこの時期です。
科学と技術への興味はさらに広がり、「未来をつくる仕事をしたい」という思いが強くなっていきました。

大学生になると、電子工学と電気工学を専門的に学びました。
さらに大学院では、”聴覚の電子回路モデル”に関する研究にも取り組み、人間の耳がどのように音を認識しているかを工学的に解き明かそうと挑戦しました。
「見えないものを、技術で可視化する」この視点は、その後のキャリアの核になりました。

大学院を修了後、私は京セラ株式会社に就職しました。
エンジニアとしてモノづくりに携わる中で、発明の重要性に気づき、特許の世界に飛び込みました。
そこから約28年間、特許業界一筋。累計1,800件以上の特許出願を手がける経験を積み重ねてきました。

国家公務員Ⅰ種試験にも合格し、弁理士資格も取得(登録22年目)。
さらに、英語力を磨き、TOEICスコアは940点を記録しました。
国内外問わず、技術と法律の橋渡し役として活動してきました。


目次

学び:自然と科学は、対立しない

幼いころ、田園の中で感じた「不思議だな」「面白いな」という感覚。
科学の勉強を重ねても、あの時の直感的な驚きは変わっていません。
むしろ、自然を科学で深く理解するほど、自然への尊敬は大きくなっていったのです。

科学技術は、自然を征服するためのものではなく、自然と共存し、未来をより良くするための道具であるべきだ。
これが、私が一貫して持ち続けている信念です。


新しい視点:地方こそ、イノベーションの源泉に

最近、都市一極集中が進み、地方が衰退していると言われています。
しかし、私は思います。
地方だからこそ生まれる発想、地方だからこそできるイノベーションがあると。

例えば、広い自然、限られた資源、そして密な人間関係。
こうした環境は、”限られた条件で最大の成果を出す”ための、最高の学びの場です。

私自身、田園地帯で育ったからこそ、モノを大切にし、工夫を重ねる習慣が自然に身につきました。
そして、それが特許という「新しい価値を生み出す仕事」に繋がったのです。


特許アイデア:田園とテクノロジーを結ぶ新技術

今回、この原体験を活かして考えた特許アイデアを紹介します。

【特許案】
「田園遠隔管理システム」

概要

  • ドローンとIoTセンサーを組み合わせ、田畑の生育状況(温度、湿度、成長状態)を自動モニタリング。
  • AIがデータを解析し、収穫時期、灌漑タイミング、害虫リスクをリアルタイム提案。
  • さらに、**「ふるさとの家族」**に生育状況をLINEや専用アプリで通知できる仕組みも組み込む。

期待される効果

  • 高齢化や人手不足が進む農業の現場に、省力化と品質向上をもたらす。
  • 都市部に住む家族も、故郷の田畑の様子をリアルタイムに感じることができ、地域と家族の絆を深める

おわりに

田園の小道を走り回っていた少年が、科学に出会い、技術に惹かれ、
そして今、未来を拓く特許を生み出す道を歩んでいます。

どこに生まれても、どこで育っても、
小さな「なぜ?」を大切に育てれば、世界を変える力になる。

私はそう信じています。

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