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日本の「静かなる崩壊」を防ぐには~少子化の先にある未来と私たちの選択肢
今回は、日本の未来を考える上で避けては通れない、少子高齢化という巨大な課題について、経済学者・井堀利宏名誉教授との対談をヒントに深掘りしていきたいと思います。 「このままでは日本は崩壊する」これは決して煽っているわけではなく、現実的なリス... -
「人食い鬼」発言の向こう側――アインシュタインとプーチン、同じ“脳のエンジン”が別の目的地へ
リード(最初に結論) 同じように頭が切れても、何のためにその力を使うかで結果は正反対になります。アインシュタインは科学を人類の幸福へ。プーチンは力で国境を変えようとし、国際秩序をこわしました。米・仏・日など法の支配を守る側から見れば、ロシ... -
コロナ禍で「脳老化が5.5カ月加速」?——いまからできる「脳を守る習慣」ガイド
要点 2025年の英・ノッティンガム大学の研究は、パンデミック期を過ごした人の脳年齢(MRI+AIで推定)が平均5.5カ月“年上に見える”ことを報告。感染していない人でも同様の傾向があり、特に高齢者・男性・社会的に不利な層で強かったとされます。なお、認... -
女性にうれしい賢いヨーグルト習慣
朝・昼・晩にヨーグルトを食べたい。でも1個165円(税込)のR-1を毎回買うのは、少しお財布に響きます。そこで私は、R-1を「種菌」にして牛乳1Lを発酵させ、ヨーグルトメーカー(IYM-016-W)でまとめて作っています。仕上がりはさらさらではなく、スプーン... -
PFAS汚染は“遠くの問題”ではない
リード(最初に伝えたいこと) PFAS(ピーファス)は、水や油をはじく力が強い化学物質の総称です。便利さの影で、体に残りやすく、健康への悪影響が心配されています。沖縄で始まった取材は、日本各地や世界につながりました。映画『ウナイ 透明な闇 PFAS... -
第二次世界大戦からハイブリッド戦、そして“認知の時代”へ
はじめに:なぜ「戦い方」は変わったのか 第二次世界大戦の時代、戦争の主役は戦車・大砲・爆撃機といった物理的な武力でした。ところが現代では、銃弾が一発も飛ばなくても、国家や都市の機能が麻痺し、人々の意思決定が狂うことがあります。背景には、デ... -
プーチンはなぜ戦争を続けるのか——体制維持のロジックから読み解く
はじめに 結論から言えば、プーチンの継戦は「体制維持」と「自らの権力・遺産の防衛」という二つの軸に集約されます。これは個人の気質だけでは説明できません。国内統治の仕組み、法的・宣伝的な既成事実、戦時経済、そして交渉術としての“持久戦”が、互... -
もし日本が対米開戦を避けていたら——「敗戦なき日本」の現実的シナリオ
本稿は歴史の分岐点(カウンターファクチュアル)を扱う試論です。史実を尊重しつつも、当時の制約条件(資源・国際環境・国内政治)から“起こり得た範囲”を慎重に積み上げます。 はじめに:前提の置き方 対米開戦は回避(真珠湾なし)。 日中戦争は継続傾... -
鍼と低周波治療で脳卒中後の回復を後押しする ― ピコリナ治療の現場から
はじめに 脳卒中は、突然私たちの生活を一変させます。倒れた瞬間から、歩く・話す・手を動かすといった当たり前だった行動が、思うようにできなくなることがあります。 私も脳卒中を経験し、その後遺症として高次脳機能障害が残りました。発作が起きると... -
電話が苦手なのは私だけじゃない
—失語症と電話コミュニケーションの現実と攻略法— はじめに 私は失語症があり、メールやチャットなら内容を理解できますが、電話になると理解が一気に難しくなります。実はこれは私だけの問題ではありません。健常者でも「電話は苦手」という人は多く、特... -
次世代AI「GPT-5」の実力と可能性
~特許・ビジネス・社会へのインパクトまで徹底分析~ 2025年8月8日、米OpenAIは待望の次世代AIモデル「GPT-5」を発表しました。この日から、無料ユーザーを含むChatGPTのすべての個人利用者が利用可能となり、同社は「これまでで最もスマートで、最も速く... -
北海道でも確認された「SFTS」──畑・アウトドア・ペットからの感染リスクと対策の全貌
2025年8月、北海道で初めて重症熱性血小板減少症候群(SFTS)の感染者が確認されました。これまで西日本を中心に報告されてきたSFTSが、ついに北の大地にまで広がったことになります。このニュースは、単に「北海道にも感染が来た」という事実以上に、私た... -
嗅覚と海馬が鍵を握る?認知症の早期発見と予防の最前線
はじめに:6.7人に1人が認知症時代へ 私たちはいま、65歳以上の高齢者の6.7人に1人が認知症になる時代を迎えようとしています。2040年には約584万人が認知症になると予測されており、その約7割をアルツハイマー型が占めるとされています。認知症は一度発症... -
室外機は猛暑に弱い?命を守るエアコンの熱対策
2025年夏、日本各地が記録的猛暑に見舞われています。最高気温が40℃を超える日も珍しくなくなり、「エアコンが動かない」「ぬるい風しか出ない」といったトラブルが各地で相次いでいます。 その背景には、私たちが見落としがちな「室外機の故障リスク」が... -
【日本で50℃は本当にあり得るのか?】群馬県伊勢崎市で41.8℃を記録。次は何が起こるのか?
2025年8月5日、日本列島は異常な熱波に包まれ、ついに群馬県伊勢崎市で「41.8℃」という国内最高気温を記録しました。 「これはたまたまなのか?」「50℃に近づいてきているのでは?」「このまま日本は灼熱地獄になるのか?」 そんな不安や疑問に対し、現在... -
【未来の健康管理】血液1滴とMRI1回で「あなたの老化」を見抜く時代がやってくる
私たちは誰しも年をとります。しかし、その老化のスピードや影響の出方は、人それぞれです。同じ年齢でも「若々しく健康」な人がいれば、「すでに複数の病気を抱えている」人もいます。 投稿を表示 では、その違いはどこからくるのでしょうか? そして、老... -
手首の激痛からの脱出──親指シフトが救ってくれた私の仕事人生
30歳の頃、私は特許事務所で特許明細書を毎日のように作成していました。朝から晩まで、時には夜遅くまでパソコンに向かい、ローマ字入力で大量の文章を打っていたのです。この仕事は非常に集中力が求められ、また、細かい表現力も必要です。頭と指先の両... -
クマは可愛い?それとも危険?——「駆除」の議論に見る、人間の脳の働きとは
「クマを駆除すべきか、否か?」 この問いは単なる動物管理や安全対策にとどまらず、私たちの中にある「論理」と「感情」のせめぎ合いを浮き彫りにします。近年、日本各地でクマによる人身被害が増加し、自治体や住民は「駆除」という判断を迫られる場面が... -
日本とアメリカ:「空気を読む文化」と「言葉で伝える文化」
──違いを越えてAI時代に向き合うために 国や言語が違えば、文化や価値観も大きく異なります。とくに、日本とアメリカは多くの点で「対照的」といわれます。 礼儀正しく、相手の気持ちを察し、控えめにふるまう日本人。率直に自己主張し、合理的に物事を進... -
人間と生成AI:「知識」と「知恵」の分かれ道
〜前頭前野が生み出す文脈理解とは何か〜 2024年から2025年にかけて、生成AI(特に大規模言語モデル)が社会のあらゆる分野に急速に浸透しています。ビジネス、教育、医療、行政、そして創作の現場にまでAIが進出し、人間の「知能」と肩を並べるような印象... -
「あまり良くない食品は少ない方がいいです!」と言ってくれるメガネがあったら──肺がんリスク41%上昇という新研究から考える
最近、「超加工食品を多く摂取すると、肺がんのリスクが41%も上昇する可能性がある」という衝撃的な研究が発表されました。ソフトドリンク、スナック菓子、冷凍食品、加工肉など、現代の食卓には欠かせないこれらの食品が、私たちの健康に思っている以上...