老化は止められない?
「老化は止められない」とよく言われます。でも、それって本当でしょうか?
実は、私自身が55歳のときに脳梗塞を発症し、その後、高次脳機能障害、失語症、てんかんを経験しました。だからこそ、老化や健康については真剣に向き合ってきたつもりです。そして最近の研究から、「老化は進む時期」と「遅らせる手段」があることが、はっきりと分かってきました。
60代は老化の加速期
細胞の老化には、特に進みやすい「節目の年齢」があるそうです。研究によれば、44歳頃と60歳頃。このうち60歳前後は、筋肉や骨の減少など、体感としても「年取ったなあ…」と思いやすい時期らしい。
でも、みんなが一斉に老けるわけではありません。実際、同じ60歳でも見た目も元気さも全然違う人、いますよね? それは、生活習慣で“生物学的年齢”が変わるからなんです。
「年齢に関係なく、健康的な習慣はいつ始めても意味がある」と言うのは、米国の専門医たち。ここからは、科学的に証明された「老化を遅らせる8つの習慣」を、私自身の経験も交えて紹介します。
1. 食事は“植物性中心”がカギ
私は病気をしてから、食生活を見直しました。特に意識しているのは「植物性の食品を多めにする」こと。野菜、豆、きのこ、全粒穀物などは、脳にも心臓にもやさしいんです。
2024年に『JAMA』に掲載された研究では、プラントベースの地中海食を続けた人は、糖尿病や高血圧のリスクが低く、死亡率も23%低いという結果が出ました。これは本当に驚きました。
私は毎日、納豆とサラダ、きのこ汁を欠かしません。あと、タンパク質も意識して摂っています。筋肉を維持するには、年齢に応じて多めに摂る必要があるからです。
なお、私は牛乳の代わりにヨーグルトを食べています。牛乳に含まれる乳糖が苦手なため、R-1を使って自家製ヨーグルトを作り、食べています。
2. 筋トレは「生活の一部」に
筋トレ、と聞いて「自分にはムリ」と思う人、多いですよね。でも、重たいバーベルを持ち上げなくても大丈夫。私も失語症とてんかんがあるので、無理な運動はできませんが、エアロバイクや軽いスクワットを週に数回続けています。
https://note.com/attorney/n/na7a3bf7d8082
筋トレは筋肉だけじゃなく、骨も強くします。とくに女性は骨粗しょう症になりやすいので、軽い筋トレが「将来の自立生活」に直結する大事な投資なんです。
3. 質の高い睡眠で脳を掃除する
脳梗塞を経験してから、私は「睡眠の大切さ」に敏感になりました。よく眠れた日は、思考がクリアになります。反対に寝不足の日は、言葉も出にくくなる。
睡眠中、脳は“ゴミ”を掃除してくれます。老廃物を除去し、神経のネットワークをリセットするんです。だから、毎晩スマホを早めに置き、部屋を暗くして、決まった時間に寝るようにしています。
4. 瞑想で「心の老化」も防ぐ
「瞑想なんて宗教っぽくて無理…」と思っていた私ですが、やってみたら驚きました。たった1日5分、呼吸に集中するだけで、ストレスがグッと減るんです。
病気になってから、どうしても不安やストレスに敏感になりました。でも、瞑想を始めてからは「今の自分で大丈夫」と思える時間が増えました。これは、脳にも心にも大きな影響があります。
5. 水分補給は「頭の働き」に直結
水をこまめに飲む。これも意外と見逃しがちなポイント。私は一日1.5〜2リットルを目安に、白湯やルイボスティーを飲んでいます。
脱水は、心臓や腎臓に負担をかけ、集中力も下がる。脳機能障害があるときはなおさらです。お気に入りのボトルを持ち歩くと、自然と飲む習慣が身につきます。
6. お酒との付き合い方を見直す
私は以前、お酒が好きでした。でも今は、ほとんど飲みません。アルコールは、脳の健康や睡眠に悪影響を与えるという研究が増えています。
「ワインは体にいい」という説もありますが、最近のデータでは「少量でも健康リスクはある」とされているのが現実。完全にやめなくても、「年1回だけ」などルールを決めて付き合うのが賢い選択です。
7. 定期健診で「変化」を見逃さない
脳梗塞を防げなかった自分の経験から言えること。それは、「体のサインは早く拾ったほうがいい」ということ。定期健診は、自分の変化を数値で知るチャンスです。
健康診断で腎機能やコレステロール、血糖値などを知っておくことで、「今何が足りてないか」「何に注意すべきか」が見えてきます。私はそれを基に、特許まで考えるようになりました。
8. サプリは「相談」が前提
サプリメントって、どれが必要か分かりにくいですよね。私もビタミンDやオメガ3などを一時期使っていましたが、結局「血液検査→医師相談→必要に応じて補う」が正解だと気づきました。
特に持病がある人は、勝手にサプリを飲むと逆効果になることも。まずは検査と相談が大事です。
おわりに:病気を経験したからこそ分かった「今からでも遅くない」
55歳で脳梗塞を経験した私は、「人生が変わる瞬間」を身をもって知っています。だからこそ、「老化に負けない生き方」は、年齢や体の状態に関係なく、誰にでもチャンスがあると信じています。
老化は確かに現実。でも、老け込むかどうかは「自分次第」。
脳の健康、体の健康、心の健康は、毎日の習慣の積み重ねで変えられる。
今日からでも、1つだけでも取り入れてみませんか?
「人生100年時代」、60代はまだ“助走”かもしれません。
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