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警察手帳への対応マニュアル
最近、全国で「ニセ警察官」による詐欺や強盗事件が増加しています。
特に、「逮捕状を持ってきた」「緊急逮捕です」と言って突然自宅を訪問する手口には、要注意です。
本記事では、本物の警察官と偽物の見分け方、自宅訪問時の対応手順、通報や相談方法まで、分かりやすく解説します。
高齢者や一人暮らしの方にもぜひ読んでいただきたい内容です。
🔰 最初に知っておくべき前提
本物の警察官が「緊急逮捕」のために自宅を訪れることは極めて稀であり、
たとえ訪問されたとしても、その場で金銭を要求することは絶対にありません。
しかし、実際に以下のような事件が起きています。
「逮捕状を見せる」と言って家に上がり込み、現金や通帳、クレジットカードを奪う――
こうした強盗・詐欺被害が報告されています。
⚠️ 自宅に警察を名乗る人物が来たときの対応ステップ
1. ドアは開けず、チェーンをかけたまま対応
「警察です」と言われても、すぐに信用してドアを開けてはいけません。
2. 身分証(警察手帳)の提示を求める
- 顔写真
- 所属署名
- 氏名
- 警察官番号
などをはっきり確認しましょう。
可能であれば、スマートフォンで撮影して記録しておくと安心です(偽造防止のため)。
3. 「110番して確認します」と伝える
通報を嫌がるようであれば、詐欺や強盗の可能性が極めて高いです。
「今すぐ出てこい」「そんな時間はない」と急かされたら要注意!
4. 絶対に金銭やカードを渡さない
- 「保証金」
- 「和解金」
- 「罰金代行」
などの要求は100%詐欺です。
通帳やクレジットカードを提示・提出するよう言われても、断固として拒否してください。
🔍 本物の警察官と偽物の特徴比較
比較項目 | 本物の警察官 | ニセ警察(詐欺・強盗) |
---|---|---|
金銭要求 | 絶対にしない | 「払えば逮捕しない」と脅す |
身分証提示 | 警察手帳を正式に提示 | 遠くから見せる・偽造・ごまかす |
行動の透明性 | 警察署への連行・弁護士の権利説明あり | 家に上がり込み、貴重品を要求 |
態度 | 冷静で法に基づく | 焦らせる・脅す・孤立させる |
🚨 緊急時の対応方法
- 相手が不審な言動を見せた場合は、ためらわずに110番通報を。 「警察官を名乗る人物が家に来たが、本物か確認したい」と伝えてください。
- すでに家に侵入され、脅迫されている場合は
- 大声で助けを呼ぶ
- 近所の人に気づいてもらう
- 無理に抵抗せず、安全を最優先
📞 事後の確認方法
訪問者が去ったあとも、不安がある場合は以下の方法で確認できます。
- 最寄りの警察署を訪れ、身分証(写真)を提示して本人確認
- **警察相談専用電話「#9110」**で、 「警察官を名乗る人物が訪問してきた。本物か確認したい」
と相談することも可能です。
💡 追加アドバイス(特に高齢者の方へ)
- 普段からドアチェーンを習慣化しましょう。
- 一人暮らしの方は、「誰かに相談する」ことを迷わないでください。
- **「急かす」「金銭を求める」**は最大の危険信号です。
🧷 まとめ:不安を感じたら、まず110番
「本物か偽物か分からない」――そんなときは迷わず110番が最も安全な選択です。
冷静な対応が、あなた自身や大切な人を守る第一歩になります。
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